第50回メディアを考えるつどい  主催:NHKとメディアを考える会(兵庫)  

2019年12月21日(土)兵庫県学校厚生会館3階 参加者100名

                報告 2020年1月8日日 楠本 宏

 

「クローズアップ現代+」は、なぜ圧力に屈したのか」!    

「かんぽ不正営業」報道と安倍政権によるNHK支配

-NHK幹部の弱腰が政治介入を招く- 郵政かんぽの現場は?

 

講演 長井 曉氏 ジャーリスト、元NHKチーフ・プロデューサー

 

   家門 和宏氏 郵政産業労働者ユニオン中央本部副委員長

2019年4月にNHKの「クローズアップ現代+」で「郵便局が保険を“押し売り”!?郵便局員たちの告白」を放送、続編を放送する予定で情報提供を求めていましたが、日本郵政の上級副社長(元総務相事務次官)からの圧力に負け、NHK経営委員会はNHK会長に厳重注意を行い、続編の放送が行えなかった。

家門和宏氏

 郵政グループの職員は約40万人で内非正規職員は20万人の巨大な会社であります。労働者ユニオンは1500人の組合です。職場の実態は、強烈なノルマがあり達成できないと研修(人格を否定するような過酷なもの)が行われ、2度と研修に参加したくないために、不正を行ってでもノルマを達成しようとする。また成績を上げるための不正な方法が職場で共有されており、組織ぐるみの不正である事が明らかである。など職場実態をお話されました。他に年賀状の買取、配達中に交通事故を起こしても労災事故にしないなど。労働組合として、経営責任の追求・顧客への謝罪と補償・職場改善に取り組みます。

 

 

長井曉氏

  NHKがなぜ郵政(総務省)の圧力に弱のか、NHK予算は国会承認が必要、政府・与党の圧力、NHK経営委員会を安倍政権のお友達を送り込んで支配しているなど。「クローズアップ現代+」が放送された年は、NHK経営の最優先課題である、インターネット常時同時配信の審議が国会で行われており、放送法改正の審議に影響を及ぼすこと懸念して放送を延期し続ける。若者のテレビ離れが進んでいる中で、インターネット常時同時配信はこれからのNHKの収入源になる。

 毎日新聞のスクープのNHKと郵政のやり取りした文章は、理事クラスしか見ることが出来ない物で、いま犯人さがしが行われている。日放労がしっかりしていたらこんな事にはならなかった。

 「桜を見る会」オークラの会場費が最低でも1万1千円と最初に報道したのはNHKである事、かんぽ問題で文章が流失した事に対し報復として、ネット常時同時配信をネット業務2.5%以内に含める事を決め、しっかりとNHKに圧力をかけてきた。

 

NHKの自主・自立を実現するためには、放送行政を総務省から切り離し、独立行政委員会で行うこと。

                     

 

51回メディアを考えるつどいは、2020年2月8日(土)

 籠池夫妻が語る 森友事件真相トークが予定されています。