2021.1.8 山村惠一(大阪)

 

1月8日(金)朝日新聞(大阪)朝刊に「紙面モニター」から寄せられた意見に対し、編集局の責任者が答える

「モニターの目」欄で、東京編集局長が「メディアの使命を愚直に果たす」と表明されていて、放送もそのようにあれと切に感じた。

 この記事では、①環境問題を実感できる記事を、②東日本大震災の未だ復興が進まないところに焦点を当てた記事を、③長期にわたる特集で深く迫る点はテレビやネットにはない新聞の特徴とし、読者がじっくり検討できる記事を、それに、④紙面の用語に読者に理解が図られるように説明をと、4人の紙面モニタ-の意見があり、編集局長は①「共生」をキーワードに意識した報道、②なぜ、復興が進まないのか問題の所在やその核心に迫る発信を心がけるとし、③正確な情報を迅速にと伝えるメディアの使命を愚直に果たすとし、読者の意見は私たち(新聞)にとってかけがえのない羅針盤と答えている。

局長もありきたりの表現としているが、新聞に限らず放送も含めて、メディアに課せられた取材、表現、ひいては言論の自由は、読者、視聴者の知る権利を背にしているからこそ守られているものである。これには、特効薬や特別な武器が用意されいるわけでなく、編集局長の答えのように読者、視聴者の声を真摯に受け止め、その使命を愚直に果たすことが唯一無二の道である。

 遠い昔に「NHK(メディア)よ肝心な時に裏切らないでほしい」と発言された方がおられたことを記憶しているが、メディアはいつでもどんな時でも、とりわけ肝心な時にこそ視聴者の声に真摯に耳を傾け、国民(読者、視聴者)を裏切らない使命を果たしてほしいと願うものである。