NHKスペシャル「体感・首都直下地震」      12月1日午後9時

    予測される首都直下地震でどんな危険が考えられるかを、シリーズで伝える第1回の放送を見た。

大阪でも南海地震の他に、谷町断層や生駒断層など直下型地震の可能性が取り沙汰されているため関心があった。今回は様々考えられる危険のうち、同時多発火災・群衆雪崩・地震洪水の3つについて、CGや予測地図を見ながら、5人の出演者が語り合うものだった。科学的検証に基ずく解説で、それぞれの危険のメカニズムがよく解り参考になった。地震によっておこる破堤と洪水はあまり考えたことがなかったので、地図で示された地域の人には、よい警鐘になったと思われる。
ただ余りにも具体的な地域の表示で、だんだんよそ事のように感じて来てしまった。首都直下地震とタイトルに謳っているし、1000万都民のことを考えたら、他地域の違和感は承知の上かも知れないが…。
もう一つ引っかかったのは、出演者の対話が生放送だったために、聴力が衰えた人のための字幕が、時差になってしまうことだった。字幕放送が生に弱いのは、まだ解消されていないのは残念だが、生対話に引っ張られて、説明のVTR部分まで時差になってしまって、理解の妨げになっていた。初回ということで生にこだわったのかもしれないが、内容的には事前収録で十分なことで、次回からどういう演出になるのか気になるところだ。   (平林 光明)

 

NHKスペシャル

ドキュメンタリードラマ「体感・首都直下地震」12月1日~5日 シリーズ放送

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