2021. 9.29  K.Fさん(大阪)
          
 オリパラ閉幕後の一か月間、テレビで溢れた「自民党総裁選報道」。
K氏選出が決まったとたん、「緊急事態宣言解除」を後景に追いやって、話題は「長老政治」「役員人事」へ。
 この間、自民党総裁選を『茶番劇』と評した新聞記事を目にした。
その『茶番劇』をググってみたら・・・
 《底の見えすいた、下手な芝居。ばかげた振る舞い。》とあった。
私には『大山鳴動して鼠一匹(ゼロ匹?)』『同じ穴の狢(むじな)』のことわざが浮かぶ。
これもググってみると・・・
 《大騒ぎしたわりには、結果の小さいこと、また期待はずれの結果に終わること。》
 《関係がないように見えるものたちが、実は同類であること。》
                 
 さて、みなさんはどうお感じになられたでしょう?
       
           

2021. 9.27  平林光明さん(大阪)

                           

 自民党総裁選は投・開票が29日に迫り、結局9月一杯"自民党のお祭り”をTVが盛り上げる格好になった。

自民党の思惑通りである。

この弊害については今井さんが投稿しているが、自民党のリーダーが次の首相になるという大義名分が言い訳材料で、実際「次期首相は誰か」をサブタイトルにしている局もあった。

告示後は1人ずつスタジオ出演でなく、4人揃っての討論会形式が多かったが、これも余りにも回数が多すぎて、「休日は何をしているか」「海老の尻尾は食べるか」といった政策や人格に関係ない質問まで出る始末だった。

必要な企画は大いにやったらいいが、これまでの言動や政策の変化など、突っ込まなければならない所は適当で、提灯持ち一色といっても良かった。これでは置かれた立場や状況に応じて180度の振幅で言うことが変わる人や、どなたかの怒りに触れたら言うことが変わる人、どなたかの身代わりと広言する人など、候補者の“負の側面”は批判されずじまいである。

 振り返ると98年の総裁選でも似たような局面があった。

の時、田中真紀子さんが3人を凡人(小渕恵三)、軍人(梶山静六)、変人(小泉純一郎)と評したのがあまりにピッタリで、

新語流行語大賞にもノミネートされた。

今回も候補者が3人の段階で、同じように当てはまるとネットで話題になった。

思えば1年前、今なら誰でも「総理の器ではなかった」と気づく菅氏が、「秋田の農家の出身」「上京して私大の2部に入学」「たたき上げの苦労人」などと、マスコミによってさんざん厚化粧されて「平成おじさん」や「パンケーキおじさん」と化して、74パーセントの内閣支持率をたたき出した。

今回も誰がなるにせよ、1か月かけて作り上げられた虚像が独り歩きしないように願ってやまない。
 なお今回の一連の報道に対して、「選挙前に自民党の宣伝」という世論対策として、NHKの『ニュース7』が当初から毎回3~4人の後に立憲の枝野代表の動きを野党代表のように付けていたのが(たまに共産党の志位委員長も扱かっていた)、今までとは違う変化だった。中には民放の『羽鳥慎一モーニングショー』が野党4党(立憲・共産・維新・国民)の討論会を組んだのも前向きのテストケースと言えるかも知れない。世論に対するアリバイ作りの面もあるが…。

             

            

            

2021. 9.17  今井  潤さん(東京)
               
◎9月17日 朝日新聞「天声人語」~立憲・安住議員のテレビ報道批判について~
               
 私が腹が立ったのは、この筆者の偏った認識である。
(1)安住国対委員長は元NHK記者なので、テレビ番組について政治家がBPOに申し立てすることが脅しになりかねないという
   ことは認識したうえでの発言だった。それでも今のテレビはひどいと。
   共産党の小池書記局長は9月13日のぶら下がりで「自民党の総裁選報道は総選挙を前にして、放送の中立性を疑わせるもの
   で、公正中立にしてほしい」と放送法4条「政治的公平であること」を念頭に発言している。
(2)「天声人語」は総裁選の報道は騒ぎすぎの面はあると思うが、それは野党の低迷を映し出す鏡でもあると書いている。
    自民党は4月の北海道、長野、広島の選挙で連敗し、7月の都議選で伸び悩み、8月の横浜市長選で野党候補に大敗した。
    そして野党は9月市民連合と共通政策を結び、総選挙へ向けて上げ潮の闘いを組んでいる。野党は低迷していない。
(3)自民党はそもそも小選挙区制という選挙制度のおかげで低得票率でも勝ってきたのであって、都市部では少数政党になって
   いる選挙区もある。
   横浜市長選では菅首相の地元で、大臣経験者が野党に大敗した事実を見ても明らかである。
   野党は小選挙区で候補者を一本化すれば勝利できるのである。
(4)「天声人語」というコラムは今の現象を古今東西の文献から説き起こしてくれる貴重な短文であり、感謝することが多いが、
   本日は的外れの偏見と言わざるを得ない。残念である。
(5)9月17日・本日告示を迎えた自民党の総裁選は候補者4人でスタートした。
   あるユーチューバーは安倍は追い詰められ、電通を通じて、河野のスキャンダルを探し求めているという。
   テレビはさらに過熱してこの総裁選を報道するだろう。  
   問題は、コロナ感染を早く収束させること、国民の生活安定であることを忘れてはならない。
            
             
             

 

2021. 9.15  今井  潤さん(東京)
              
自民党の総裁選をめぐるジャーナリズム
   
 自民党の総裁選をめぐっては、とくにテレビジャックがひどい状態で看過できません。
(1)テレビ報道番組は
  どの局でも岸田、高市、河野をスタジオに出演させ、プロフィールや政策を紹介しているが、批判的な評論はゼロに等しい。
  総選挙を前にして有権者をミスリードする危険性があり、電通が司令塔で自民党の秘密部隊が工作しているとあるユーチュー
  バーは警告しています。
  *9月14日(火) BS-TBSの『報道1930』に出演した五百旗頭真(政治学者)、松田喬和(毎日政治部ОB)の二人は、総裁選の
   話のあと、野党共闘に触れ、野党の政策は変化がなく、明るい展望がない、反対ばかりだと、聞き飽きた批判を繰り返しま
   した。
(2)活字メディアは
  今日、私は駅の本屋へ行くと、河野太郎の「日本を前に進める」と櫻井よし子の「赤い日本」が平積みされていた。
  右翼系の本は花盛り。
  私は佐藤優と山口二郎の「異形の政権~菅義偉の正体」を買いました。
  学者同士の対談で、この時期を狙って出版されたものですが、奇をてらうことなく、日本の政治を論じていて好感が持てま
  した。
(3)政治系ユーチューブは
  『ウイル』、『正論』など右翼系ユーチューブのほか、政権批判系も盛んで、複数が健闘しています。
  『デモクラシータイムス』、『一月万冊』、『じゅんちゃんの哲学入門』などには、テレビに出ないジャーナリストが政権批判
  を繰り返しています。
  TBS『ひるおび』の八代弁護士は番組を降板すべきだと二つのユーチューバーが主張しています。
  他に大竹まことのラジオもあり、多彩です。
  テレビより詳しい情報を提供してくれるので、私はよく見ています。