視聴された方の感想(追加)が届きました。2019.3.6.(文責屋根)
(Sさん)
✫沖縄には103回行ってます。辺野古の埋め立て反対の現場にも。2回強制移動された。本土復帰は沖縄にとって屈辱の日であろうと思う。沖縄には民主主義ももたらされない。知事選や市長選挙では基地反対の民意を何度示しても強制される。瀬長亀次郎の言葉に「抵抗は友を呼ぶ」というのがある。
(Yさん)
✫大阪で暮らしてきたが、大阪で夜間中学の先生をしたりして、地域で彫刻家として活動してきた金城実さんのことは全然知らなかった。今の場所で抵抗する、火花を散らすようなエネルギーを出すことを感じた
ETV特集 「沖縄を叫ぶ ~彫刻家 金城実 ~」 NHK大阪制作。
2017年6月3日放映。
彫刻家金城実さんは1939年沖縄県生まれ。京都外大卒。兵庫県で高校英語教師。彫刻家。大阪市内の夜間中学校で、生徒と壁面に巨大な浮彫彫刻「住吉部落の歴史」を制作したこともある。
金城実さんの主張「芸術は武器たりうるか。武器になりうるか。」自分の頭部を指さして「知恵だ」という。「(沖縄)の民族の秘められた怒り」を触覚芸術の彫刻をもって表現するのだという。
子を背負う俯いた等身大の母親像の顔を覗き込み、左胸に子を抱いた母親像の背中をたたき、「母だ 母親だ この苦しみ 怒りがわかるか 家がない 食べ物がない 子は栄養失調だ」米統治下、銃剣とブルドーザーで土地を奪われた住民の群像の前で、見学に来た高校生に訴える。「口を堅く結び 怒りと思いを秘め いつ爆発してもおかしくない 瞬間の母たち」涙声で金城実は高校生に訴える。高校生のバスを見送り「もっと大きくなっとれよ!」と大声、「いい出会いだった」と、ほほ笑む真っ白な口周りとあごひげの金城実である。
兵庫県や大阪で教師を務め現在は読谷村に居住。朝鮮民族差別、「・・・ばかにされて『土人』といわれる」差別、蔑視などの人権問題に真向かう金城実さんである。標準語と靴、島ことばと裸足(はだし)、慣れないわからない、劣等意識、屈辱と、くやしさ怒りを金城実さんはこのように対比して話す。「人間の復権をめざすことこそ美しい」とも。
紹介された代表作「摩文仁丘」の父子像、漁夫マカリ、拷問、オモニの像、チビチリガマ遺族と平和の像、など。
視聴後、父母が沖縄出身、大阪大正区で生まれ育った方は、大正区のセメント工場には沖縄出身者が多く働いていたことを話された。また、沖縄へ103回行き、2回ごぼう抜きにあった方は、沖縄問題は人権と民主主義の問題である。瀬長亀次郎さんの「抵抗は友を呼ぶ」ということばを紹介された。
出席者は25人をこえた。