クラシックTV「ベートーベン・コンプレックス~大作曲家の功罪」

Eテレ 1217日 2250分~29分間 

今年はビッグイベントのベートーベン生誕250年を記念して特別な演奏番組が盛んに放送されている。また年末恒例の「第九」も流れ始めたが1217日の洗礼日に合わせ、「ベートーベン・コンプレックス~大作曲家の功罪」”と題して、ピアニストの清塚信也氏が解説。

この日の司会は可愛い系の歌手・モデルの鈴木愛理、対しゲストは意外なベートーベンファンの強面俳優・遠藤憲一氏。照れ笑いを交えての登場は、交響曲「英雄」を聞いての「感涙」話も含めて好感度抜群。

 テーマのコンプレックスとは、後世の多数の音楽家が作曲に当たってベートーベンの高度な音楽性に尊敬と苦悩に煩悶するエピソード。シューベルトが交響曲を「未完成」に終わった理由付けやブラームスが第一交響曲を完成させるのに20年もかかったとの紹介は成程-納得。

 始めにロックやジャズなどの音楽をベートーベンがクラシックの中に取り入れていた先駆性に注目していたが、番組最後の演奏曲-ピアノソナタ23番の「熱情」はさすがの選曲。そのコーダの迫力あるリズムも、まさしくロックやジャズのスイングで感心しきり。

話題は変わるが、憚りながら小生がベートーベンファンに仲間入りしたのは半世紀もまえ、ロマンロランの小説「ベートーベンの生涯」を読了後だったか? 音楽家でありながら不遇の耳病を抱えハイリゲンシュタットの遺書にまつわるエピソードにおそらく私も感涙。そのころ運よく同僚にクラシックファンがいて、その影響で当時のFM番組「朝の名曲」をカセットテープに録音、その本数が200本を超え悦に入っていた。いまそのテープからICレコーダーにダビングした弦楽四重奏ハ短調は散歩のBGMのお気に入りなっている。

<追記>

新型コロナの感染拡大の渦中、年末年始もステイホームを覚悟。この際、趣味にドップリつかるのも選択肢の一つにしておいた方がよさそうですね。

 

                         (20201219日 アーチャン)